ZEN no KOKORO
現代の書新春展今日もまた銀座だ。和光ホール六階で開催中。さすがに現代を代表する書家の作品群だけあって凄かったなあ。石飛博光先生は、TVでもご活躍ですが、やはり修練の賜物。書体は細くとも、的確に文字の意思を丁寧に伝えている。それにしても現代の仮名書というのは、非常に目を見張ります。ただ美しくを超えてもう絵画の領域。書に置いても所謂一文字書がそういった佇、新しい潮流を感じました。墨色と筆運の力加減、紙と筆の真剣勝負、いやああんなに奥行き或るものがかけるんだな。たしかに筆の勢い或いは力強さが必要だとしても、船本芳雲先生おっしゃる言葉「その内容で控えめであったり爆発的であったりしなければと」そう思います。生きた文字というのは此処にありますねえ。現代の書とは云っても、決して時代に流されていない部分を持つところが、なんて云うかその下にある絶え間ない努力修練を見るようで頭が下がりました。よかったのは「拳」の一文字をお書きになった恩地春洋先生の作品。草書と行書とを併せ持つこれは私の見方ですが、陽義式の筆運あるいは六朝みたいな感じ(もちろんあくまで私の私見ですよ。)で心に響いたなあ。しっかりと墨が紙を捉えているようで、文字が書いたものである現実を超えて、動いている息をしている感じだったなあ。いやあさすがに日本が誇れる世界が確実に此処にありましたよ。仏語である「一挙五指」握れば一つの拳になり開けば五本の指。全く違うもののようでいて一つのものである。の一文字をとったものだそうです。
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